解決へのアプローチ
交通事故を起こしてしまった知人からの相談でした。
運転ミスからガードレースに直撃し、車は大破。自損事故により本人は人工股関節になってしまった。事件でした。
依頼者は、自身が加入している人身障害補償特約に基づき保険会社から保険金の提示を受けていました。
200万円台の提示でした。
しかし、後遺障害逸失利益を認めない内容に納得できず、私のところに相談に来ました。
そこで私は、文献や過去の裁判例を徹底的に調べ上げ、逸失利益に関する主張を固めました。
成功への道
依頼者は、元々現場仕事をしていましたが、怪我の影響により現場仕事ができなくなり退職しました。
ところがその後、依頼者は物凄い努力をして水商売の世界で大成功していました。
水商売なら座ってできるからという理由でしたが、ものの見事に成功を収め、自分の店を持ち、収入は以前より遥かに多くなっていました。
保険会社は、事故前と比較して収入が増加していることを理由として逸失利益の支払いを拒んでいました。
しかしながら、裁判例によれば、事故後に本人の懸命な努力によって、収入が維持増加されている場合、逸失利益を認める傾向にあることが調査の結果明らかになりました。最高裁判例で逸失利益を認めなかった事例はたしかに存在しますが、事故前と同じ仕事を問題なくこなして収入に変化がない事例でしたので、本件はそのような事例ではありませんでした。
以上の調査結果をもとに、主張を固めて、6頁の主張書面を保険会社に提出しました。
保険会社からの回答は、なんと提出から3ヶ月後でした。
かなり時間を要したので保険会社としても相当悩んでいたのでしょう。
保険会社の回答は、当方の主張を全面的に認める内容でした。
これにより、65歳までの逸失利益全額を上乗せできたので、1000万超の増額となりました。
まとめ
本件は裁判外交渉で大幅な保険金額をアップすることができた自損事故として大変珍しい事件でした。
交通事故に遭った際、保険金が受け取れる事案では、治療終了後に保険会社から保険金の提示がなされます。
提示額が妥当な金額か否かを一般の方が判断するのは難しいと思います。
保険金額の提示を受けた場合、少しでも納得できないと思ったら、法律の専門家である弁護士にご相談ください。
本件のように、裁判外交渉で高額な保険金の獲得を実現できるケースもあります。